入船亭扇治通信(第71回)   

2010年 07月 31日
 しのぎにくい日が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 先月末、お世話になっている方のご紹介で、河合塾北九州校の生徒さんの前で公演(めいたもの)をして参りました。修業時代のことは噺家になったきっかけなどをおしゃべりしてから「井戸の茶碗」を1席で計2時間。この時期塾生さんにとっては1分1秒が貴重なはず。
 そこへ私のようなものがお邪魔していいのかなと、おそるおそる壇上へ上がったのですが……。
 いざ話し始めてみて、寄席・落語会のお客様とはまた違った真剣な眼差しに圧倒されました。勉強し慣れていて知的レベルが高いところへ持ってきて、まとまらない話からでも何か得て帰ろうという向学心と集中力。ツボツボでちゃんとウケても下さる皆さんに助けられ、何とか務めることができました。おつきあいいただいた方おひとりおひとりに、素晴らしい春が来ることを願ってやみません。
 その翌日は、熊本ソフィア会の方が企画してくださった独演会と総会でのアトラクションと、5月の銀祝の集いに続いて大学関係の皆様と親しく交流させていただきました。本当に勉強しなかった私ですが、あの頃の授業料はこういう生きた形で還ってくるものです。ありがたいな……と、田舎の両親に手を合わせました。
 以前よりばてやすくなったとはいえ、まだまだ夏は大好きな季節。新しい出会いを求めて頑張りますので、暑い中でも変わらぬごひいき、お願い申し上げます。
扇治
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by irifunetei_senji | 2010-07-31 00:00 | 入船亭扇治通信