入船亭扇治通信(第73回)   

2010年 09月 30日
 事前の長期予報、春先から梅雨の走りまでの冷え込みからは想像すら出来なかった猛暑の夏。皆様そろそろ体調の方は戻られましたでしょうか。
 これだけ30度以上の日が続いたのは、東京では2001年以来とのこと。えっ、9年前そんなに暑かったかな、と記憶が定かでないのは、個人的に真打ち昇進の年だったから。9月1日のパーティ、下旬からの披露興業の準備・打ち合わせに追われて、自分が熱くなっていましたから周りを気にする余裕がなかったんですね。
 この秋には、一門の扇里が真打ちになります。師匠にとっては一番末の弟子、昇進を見届けたらホッと一息でしょう。おめでたいとともに新しいライバルの誕生。私も初心にかえって、師匠の教えをしっかり高座で表現していきたいと思います。
 8月中に、大好きな図書館の仕事を2件やらせていただきました。29日が恒例の北見市留辺蘂図書館まつり。昨年度はマジックのカズ・カタヤマさんと2月に伺っており、日が近いのでどうかな……と思っておりましたら、平成22年度事業ということで14回目にも呼んでいただきました。日程はトンボ返りでしたが、打ち上げでは実行委員会の方々と夜更けまで盛り上がり、やはり留辺蘂は私の心のふるさとです。皆様も道東へお出かけの節には是非、キタキツネが迎える素敵な図書館にもお立ち寄りください。
 もう一つは世田谷区立中央図書館での国民読書年記念イベント。企画の方からのご要望で、図書館を舞台にした新作落語をとのこと。司書資格を持つ噺家としては、いつかはやらずばなるまいと思っていましたからいいきっかけ、何とか30分ぐらいのものをとこしらえてはみましたが、まだまだ未完成で……。それでも当日暑いにもかかわらず集まってくださった大勢のお客様に支えられて、なんとかネタ下ろしすることができました。これからもずっと練り上げつつ、方々でかけてみるつもりですので、おつきあい下さい。
 天高くさんまも高い秋ですが、芸の実り多い季節になるよう精進いたします。新真打ちともども、よろしくお願い申し上げます。
扇治
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by irifunetei_senji | 2010-09-30 00:00 | 入船亭扇治通信