入船亭扇治通信(第6回)   

2005年 02月 11日
 寒い日が続きます。皆様おかわりございませんでしょうか。
 ご報告が遅れましたが、昨年暮れの一門の忘年句会は、遊一さんのひとり勝ちでした。お題は「独楽」と「羽根つき」。どちらも最近見かけることが少なくなったもの、また子供の遊びというイメージがあるので、なかなか難しいだろうと師匠が言った通り、皆大苦戦。
 私のこしらえたのは、まず「独楽」が、

塗りの独楽 はこぶ前座の 手も赤く

 というもの。曲芸の独楽を高座へ持って行く前座の姿を詠んで、実はちょっと自信があったのですが、商売で使う独楽は季語にならないのと、逆に“手も赤く”はあかぎれ(冬の季語)を連想させるので駄目だと師匠から一刀両断。もちろん兄弟弟子もとってくれませんでした。
 ありゃりゃ今年はボウズかな、と思っていたら、「羽根つき」の方が師匠にとってもらえました。

羽根つきて この世の憂さを とばしけり

 というお粗末ですが……。

 こういうご時世ですから、少しでも明るい話題を語っていければと思います。今月は下席、池袋の昼トリを務めさせていただきます。冬と春の噺、どちらもかけていい時期ですから、ほかの席のトリではできなかった演目を、意識してやってみようと当人もはりきっておりますので、ぜひ一度お運び下さい。
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by irifunetei_senji | 2005-02-11 22:49 | 入船亭扇治通信