入船亭扇治通信(第13回)   

2005年 09月 06日
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 蒸し暑かった夏から秋へと向かう季節、皆様お変わりございませんでしょうか。
 8月末、今年で9回目になります北海道留辺蘂(るべしべ)町の図書館祭りに行って参りました。八王子車人形西川古柳座の皆さんと伺ってから、毎年欠かさず読んでくださるスタッフの方々の暖かさに、第2の故郷のようにのんびり過ごさせていただきました。
 今年はまた、かねがね訪れてみたいと思っていた隣町の置戸(おけと)図書館にも行くことができ、感激です。伝説の館長・澤田正春氏が立ち上げた人口3000人ほどの街の図書館、一時は住民の方一人当たりの貸出冊数全国一位ということでも話題になりました。
 その図書館が今年1月、生涯学習情報センターとして生まれ変わり、まだ木の香も新鮮な館内で演らせていただいたのですが、充実した施設と豊富な資料に囲まれて、形だけでも司書の資格を持つ噺家として本当に幸せな瞬間でした。
 高座を設けて頂いたロビーの広間には、薪ストーブが置かれ、火が起きている時はそうでなくても、自然と人が集まるようになっています。地元の木材を使った書架の上の部分には、背表紙だけでなく本の顔を利用者の方に見てもらいたいというスタッフの気持ちから、表紙を見せて資料を並べる贅沢な配架。
 移動図書館やまびこ号の駐車スペースもセンター内に設けられ、資料を積んだワゴン車がそのまま図書館の1コーナーとなるユニークさ。
 色々と勉強させて頂き、興奮冷めやらぬ北海道ツアーでしたが、ひとつ心残りは置戸での夜公演のこと。1年ぶりの北の大地ではしゃぎすぎたのか、2席目では体力が続かず不本意な高座で申し訳ありませんでした。次の機会には、体調万全で務めさせて頂きますので……。
 また、最後になりましたが、大変熱心に聞いてくれるお子さんたちの会を企画してくださった訓子府(くんねっぷ)町・社会教育課の皆様、ありがとうございます。
 今月は故郷岐阜県に帰ることが多い月となりました。地元の方々のご声援に助けられ、東京での高座にも精進してまいります。お時間ございましたら、またおつきあいください。

入船亭扇治

(管理人Tより)
 留辺蘂町「図書館友の会」事務局長の坂田様より、図書館祭りで使用されているイラストをご提供頂きましたので、ご紹介いたします。ありがとうございました!
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by irifunetei_senji | 2005-09-06 01:10 | 入船亭扇治通信