入船亭扇治通信(第58回)   

2009年 06月 30日
 高温多湿の日本では、しのぎにくい候となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 5月23日「扇治の道も一歩から~第11歩~」に多勢の方がお運び下さり、無事お開きにできましたこと、厚く御礼申し上げます。土曜ということもありましたが、何と言っても盛況の原因はゲストの魅力によるものでしょう。川柳川柳師匠、高座は舞台袖から、公開げいこでは間近にその芸を目のあたりにして、お客様以上に私が楽しませていただきました。これからもますますお元気で、賑やかに川柳節が聴けるのを期待しております。
 その川柳師匠とは円生門下の弟弟子にあたる三遊亭生之助師匠が、先月お亡くなりになりました。円生の芸をきっちり受け継いだ方で、私もずいぶん稽古をつけていただいたものです。28日国立でかける「質屋庫」もそのうちの1席。ご当人も寄席でよくかけていました。
 ひと頃は私も何かというと「質屋庫」だった時期がありましたが、この数年ふっつりと演らなくなっていた演目です。ネタ出しをしてから教えてくださった方の訃報が入ってくるというのも、何かの縁なのでしょう。空の上の生之助師匠に聴いていただくつもりで、丁寧に演じたいと思っております。
 今月もよろしくお願い申し上げます。
扇治
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by irifunetei_senji | 2009-06-30 00:01 | 入船亭扇治通信