入船亭扇治通信(第65回)   

2010年 01月 31日
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 お手元に届いたよという方もいらっしゃるかと思いますが、噺家になって初めて、昨年中に年賀状をあらかた発送することができました。前座の頃は下さった方に返事すら出さず、二ツ目になってようやく不義理を少しずつ挽回してここ数年はそれなりの数、お年賀のやりとりをさせていただいております。
 ただ、年末年始忙しい……(と言ってもほとんど忘・新年会で酔いつぶれているだけですが)ので、年が明けてからぼちぼち書き始め、なんとか松の内に間に合えばというまことに無精な出し方で。本来、年賀状とは本当に親しい方、挨拶をしておきたい人に向けて元旦机に向かってゆっくりしたためるもの。やたら数を出したり12月何日までに投函しなきゃとあわてるのは、郵政公社に踊らされてんだ、あァ野暮だねェと生意気なことを言っておりました。
 でも、たまに自分が早く書いたから言うわけではないのですが、元旦の朝ポストにまとめて届いている年賀状は、確かに嬉しいものです。寄席の世界も私が入門してからだけでも次第にお正月気分が薄れつつあります。ましてや世間一般はコンビニもスーパーも元旦から普通に営業していますから、大晦日から1月1日明け方までの短い時間しか、年越しの感じを味わえないのではないでしょうか。
 その貴重な新年のひとときを演出する早めの年賀状。決して悪いものでもないなと、決して郵便局の方に頼まれたわけではなく、心から思う次第です。そのほか何でも今日できることは明日まわしにしないで、何でも先へ先へやっていくようにしたいな、というのが今年の抱負。張り子から少しでも重みのある虎になりたい歳おとこ、変わらずごひいき下さい。
扇治
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by irifunetei_senji | 2010-01-31 00:00 | 入船亭扇治通信