カテゴリ:入船亭扇治通信( 124 )   

入船亭扇治通信 2014.9   

2014年 09月 30日
 残暑厳しきと言っているうち、少しずつ日が短くなり新宿までスマホポイントを貯めに歩くのもずいぶん楽に感じます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 来たる9月29日(月)18時30分より、池袋演芸場にて本当に久しぶりの独演会「扇治の道も一歩から~第17歩~」を開催いたします。文治師匠との二人会があるのでついついこちらは怠けがちで、二つ目の頃始めたこの会もまだ20回に到達しません。毎回の言い訳になってしまいますが、牛歩ながら少しずつ前に進んでいきますので末永いご贔屓のほどよろしく、お願い申し上げます。
 さて今回の演し物はネタ下ろしの「小間物屋政談」と新作1席。そしてゲストには第2歩以来の出演となるマジックのカズ・カタヤマさんをお迎えします。
 カズさんの舞台はまさに「奇術」と呼ぶにふさわしい不思議と洒落っ気に満ちており、同世代ということもあって私は個人的に大好きなマジシャン。おそらくご当人には初めてであろうの池袋の高座、お客様にもきっとお楽しみいただけるも思います。
 この数回、「扇道」は私の動員努力不足から客席がかなり寂しく、おいでいただいた方からもお叱りを受けました。第17歩は大入りとなるよう頑張りますので、一人でも多くのお客様のご来場、お待ち申し上げております。
 当ブログからご予約の方には、7月31日末廣亭余一会用に作りました記念グッズ(名入り多機能ナップサック)または扇治の手拭いをプレゼントさせていただきますので、お気軽に
senjitonaraba2@live.jp
までお問い合わせ・お申し込み下さい。
入船亭扇治

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(スパム除けのため、@が全角になっております)
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by irifunetei_senji | 2014-09-30 00:00 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2014.7   

2014年 07月 31日
 蒸し暑い陽気と局地的な雨が続きます。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 7月6日、私の故郷・岐阜県美濃市で、同郷の女流講談・神田京子さんの真打昇進披露があり、お手伝いしてきました。
 最初は市制施行60周年の記念番組を扇治・京子を中心に組んでもらいたいと依頼があり、それならちょうどいいタイミングだから披露目で行こうと主催者に持ちかけたらとんとん拍子で話が進み、今回の企画となりました。
 2001年に私も同じ美濃市文化会館で真打披露やりましたが、いやぁいろいろ大変でした。会館との折衝・ゲスト出演者の交通や宿泊の手配・当日楽屋の弁当や表の物販の心配など、寄席とはまた違った懸念事項が次から次へと…。後援会の皆さんに助けていただき、何とかお開きにすることができました。
 ですから今度の京子さんもさぞ気力体力と時間を費やしたことと思いますが、私の立場としては「人の披露目は、楽でいいなぁ」というのが正直なところ。せめて少しでも花を添えられるよう、1席と小遊三・陽子の大先輩方と並んで司会ながら口上めいたことも言わせていただきました。
 当日はお天気も大崩れせず、600人の会場は立ち見の大盛況。明るく前向きな新真打の高座を袖から見つつ、私も同郷の先輩として負けてはいられないと志を新たにいたしました。
 今月末には昨年に続き末廣亭余一会「文治・扇治二人会 夏の特別篇」がございますので、お暑い中ではありますが皆様方のご来場、よろしくお願い申し上げます。
扇治
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by irifunetei_senji | 2014-07-31 00:01 | 入船亭扇治通信

扇治通信・兼5月〜6月予定   

2014年 05月 14日
 本来なら風薫る過ごしやすい季節のはずが、何やら日が陰るとうすら寒いような陽気が続いております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 私の方は、客船で海外に行かせていただいたりプライベートの取り込みやらで、当ブログの更新怠けて申し訳ございません。それなりに仕事・精進・酒盛りの日々を送っておりますので、ご心配無きよう。
 日々のトピックはまたアップしていきますが、今回は直近のご案内を2件。
 ひとつは3月に林家正楽師匠をゲストに、大勢のお客様にお運びいただいて節目の回を迎えた文治師匠との二人会、気持ちも新たに第51回です。トリの演目は本当に久しぶりの『笠碁』、新たな出発点のつもりで丁寧に演じたいと思っております。
 よろしくお願い申し上げます。

『第51回 桂文治・入船亭扇治二人会』
日時:平成26年5月28日(水) 18時30分開演

料金:前売り2000円・当日2200円

お問い合わせ
池袋演芸場
03-3971-4545
http://www.ike-en.com/

扇治
03-3384-4158
senjitonaraba2@live.jp 
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 そして6月に入りますと、新宿末廣亭昼の部の主任興行が控えております。2001年に真打に昇進してから新宿さんでは毎年トリを務めさせていただいておりますが全て10月・11月・12月、ネタも秋から冬の噺がどうしても多くなります。
 今回初めて末廣亭で寒くない時期のトリ、『文七元結』はかけられませんがそのかわり『青菜』などこの季節らしいものを意識しておしゃべりできたら。
 掲載のご案内をプリントアウトしてご持参・またはタブレットやスマートフォンの画面を当日窓口にご提示いただくと、一般3000円の木戸銭が2500円と大変お得に!こちらも大勢のお客様のご来場、心よりお待ち申し上げております。

『末廣亭昼の部』
日時:平成26年6月1日(日)~10日(火) 12時~16時30分
※但し10日は扇治は休演。

料金:一般3000円・シニア2700円・学生2500円・小学生2200円

於・お問い合わせ
末廣亭
03-3351-2974
http://suehirotei.com/
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by irifunetei_senji | 2014-05-14 13:36 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2014.1.6   

2014年 01月 07日
 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 5日まで私は飛鳥Ⅱの船上、お客様と共に香港ツアーで年を越しました。旅先の写真、こまめに今年はアップしますので、どうぞのぞいてやってくださいね。
 昨年12月21日、3回目の気仙沼・面瀬仮設住宅公演に行ってまいりました。上智聖歌隊の清らかな歌声と器用なサンタさんの軽妙な司会。車で東京から駆けつけてくれたシンガーソングライターの皆さんの活気あふれるステージ、大学同期生たちの手作りのプレゼント。それに拙いながらも私の『初天神』も加わり、お客様がたとても喜んで下さいました。
 帰る時に「また来年も!」のお声をかけていただき、嬉しいながらも次の機会があるというのは避難生活がまだまだ続く事でもあり、正直複雑な心境でもあります。それでも、待っていてくださる皆さんの胸に届く訪問ができるようまた色々企画しようと、メンバー一同決意を新たにした次第です。

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 写真は、気仙沼駅前の老舗の土産物屋さんの店頭。聖歌隊の皆さんは、本当に歌が大好き。ちょっとした空き時間でも、一人が声をあげるとすぐに素敵なコーラスに。公演終了後、気仙沼から一関へ向かう大船渡線が50分待ち。日が暮れて寒いし、ひやかしのつもりで入ったこのお店のおかみさんがとても親切な方。地元のワンカップを飲みながらストーブにあたらせてもらえませんかとの図々しいお願いに快くどうぞどうぞと、場所を提供してくれました。

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 酒の肴やお土産を買いつつの即席宴会の最中に、聖歌隊の電撃クリスマスプレゼント。お店の方にも喜んでいただき、列車の待ち時間があっという間でした。乗り込もうとする我々を駅で見送ってくれたのが、ピカチュウと仲間たち。昨年から大船渡線ではポケモン列車を走らせ、好評を博しているそうです。今度、是非乗りたいなあ。
扇治
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by irifunetei_senji | 2014-01-07 16:00 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2013.7.12   

2013年 07月 31日
 当ブログにお越し下さる皆様、本当に暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
 このところ最小限の予定を更新するだけで、せっかく訪れていただいても何のお愛想もなく失礼いたしました。今後は毎日の暮らしの中で見つけたこと思ったこと、気軽にアップしていくように心がけますので、変わらずご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
 今回は、ブログを見てくださる方々だけに特別なお知らせを。31日13時より新宿末廣亭での「文治・扇治二人会 特別番外編」、5月29日の会においでいただいたお客様にはその時の半券ご持参で当日オリジナル文治・扇治グッズをプレゼントいたしますが、それ以外の方にももうワンチャンス!
 扇治出演の20日(土)12時からの黒門亭第1部、こちらの半券ご提示でも同じ条件でグッズ進呈させていただきます。夏の余一会が大入り満員の盛況となりますよう、大勢の皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。
扇治 拝

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by irifunetei_senji | 2013-07-31 00:01 | 入船亭扇治通信

扇治写真館・2月   

2013年 02月 28日
 先月下旬、細川佳代子様はじめ大学の先輩がたのお骨折りで、熊本に行ってまいりました。
 その折、ずいぶん以前に文化庁公演で前だけ通った芝居小屋・八千代座を見学しましたので、ご一緒にご覧ください。
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1.八千代座…ではなくて
 大正期の建築物を復元した、保存だけでなく現役で使える芝居小屋。NHK朝の連続TV小説『オードリー』や、坂東玉三郎さん公演でご存知の方も多いかと。
 最初こちらがそうなのかなと思ったらそうではなく、さくら湯という温泉でした。こちらも一度近代的なビルにしたのが地元・観光客どちらにも不評で、往時の写真をもとにまた建て直したそうです。
 山鹿灯篭で知られるこのあたり、風情のある建物を保存したり各種イベントにも力を入れ、かつての温泉街の雰囲気を漂わせています。

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2.八千代座正面
 これが本物の芝居小屋。地元小中学校の発表会や、ピアノ・カラオケの催しなど幅広く開放されています。イベントがない時には中を見学でき、案内の女性が丁寧に解説。私たちが入った時のお姉さんはとても話術がうまく、わかりやすく人を惹きつける案内の仕方、勉強になりました。

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3.八千代座太鼓櫓
 アングルを変えて外観を撮影。素人が行き当たりばったりで撮ってもある程度形になるのですから、iphoneてすごいですね。ちなみに今回初めてHDR(1回のシャッターで3枚自動連射、それぞれのいいところを合成して1枚にする機能)をオンにして撮ってみました。

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4.八千代座天井
 中に入ると案内嬢がまず上をご覧下さいと。言われたとおりにすると、見事に復元されたシャンデリアと地元スポンサー提供の広告。当時のペンキ書きの味わいが良く出てます。幕間、手持ちぶさたな人が眺めるから結構な宣伝になったのでしょうね。今では大正ロマンを伝える絵画、芸術の域です。

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5.八千代座広告
 舞台正面上部にある広告は、天井よりはるかに目に入りますからそれだけ広告料もお高かったそうです。そんな高級スポンサーの一つ呉服屋さんの宣伝ですが、下の方に「長電話十五番」と書いてあるの、おわかりでしょうか。これをお見せしたいので高解像度で撮ったのですが、ちょっと見づらいかな…。
 この「長電話」は延々とおしゃべりすることではなく、「長距離」へかける時はこの番号ですよという、つまり市外局番の事なのだそうです。初めて知りました。
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by irifunetei_senji | 2013-02-28 00:01 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2013.2.16   

2013年 02月 28日
 全国的に、凍える寒さが続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて前回の更新からまたえらく間が空いてしまい、申し訳ございません。新年早々体調を崩し、年頭のご挨拶は師匠宅の前で撮った写真をアップするのが精いっぱいでしたが、それがずっと後を引いておりまして何か積極的にやろうとする気力が起きない状態でした。まあ一種の男の更年期からくる、軽い鬱のようなものでしょうか。東海林さだおさんが、「僕は年に何度か鬱になることがあり、その時期には当たり前の電話もかけられない」と書いてらっしゃいましたが、その気持ちがよくわかります。
 もう若くないのですから無理をせず、できる範囲でおいしいものを食べて睡眠もたっぷりとり、のんびり過ごす事を心がけたらだんだんと復調してきました。そうでなくてももともと無精な人間、甘やかすとどんどん怠けだすのは自分でよくわかってますし、文章は書きつけないとこれも億劫になるものですから、拙いながらもまめな更新をと気持ちだけは持って更新していきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 この冬は格段の寒さという事もあり、方々で『二番煎じ』をやる機会が多い年です。季節に合った噺、好きな演目という以上に思い出深いネタでもあり、今回はその逸話にちょいとおつきあいください。
 私が二つ目の後半頃からだったでしょうか、落語協会主催の「二つ目勉強会」が始まりました。まだ噺家の数も今ほど多くない比較的のんびりした時代には、寄席などで若い者のやってるのを聴いた先輩が「お前、あの噺のあそこはこうした方がよかねぇかい」と言ってくれたものだそうです。仕事が寄席主体で、上の人たちもよほど忙しい時でなければ早めに入る・出番後もゆっくりお茶を飲んでいくと、楽屋の滞在時間も長かったりしたこともあるんでしょうね。そういう上下の触れ合いが少ない、真打ちに昇進させる責任を負っている理事はもっと後輩の噺を聴くべきだ…という古今亭志ん朝師匠の肝煎り、今も池袋演芸場に場所を移して続いていますが、当初は銀座7丁目にあった東芝銀座セブンが会場でした。
 その二つ目勉強会、12月に出演した時の私の演目が『二番煎じ』、ほかに今の円太郎師が『試し酒』、円王師が『紋三郎稲荷』か何かだったかな。若手5人の落語を客席最後列で幹部連がずらっと並んで聴いており、お客様方は高座だけでなく時おり振り返って後ろの反応も確かめつつと、なかなかに緊張する、でもそれだけにためになる会です。そして更にありがたいのは終演後、近くのライオンビアホールで行われる合評会。協会のお金で打ち上げをしつつ、大先輩たちがいろいろアドバイスをしてくれるのです。あの忙しい志ん朝師がこのためにわざわざスケジュールを空けて参加し、ほかの幹部にも「都合がつくんなら、ぜひ出席してくださいよ」と声をかけてくれてたんですから、贅沢な時間・空間でしたね。
 その時は当時の会長・先代柳家小さん師も来てくれてましたが、仕事があるので合評会には出られない。7階からロビーに降りるエレベーターの中で、手っ取り早く一言ずつコメントをくれたんです。お前のはどうだった、あそこはああだと短いながらも適切な言葉をそれぞれにかけてくれたいちばん最後、大師匠が私をじろっと見て「おめえのは…ウン、良かったな」それだけ言って去っていきました。後のライオンで円太郎師から「なんでお前のあれが小さん師匠にほめてもらえんだよ」と、ずいぶんからまれたものです。
 それから年が明けて元日、一門が朝から目白の小さん邸道場に集まり年頭の挨拶の後ワイワイと呑んでいる時。正面上座にどっかりとおさまっている小さん師が、そばにいた弟子に耳打ちをすると、「はいっ」てんでその中堅真打ちが末席にいる私のとこまで飛んできた。「おい、師匠がちょっとそばへ来いっていってるぞ」「えっ、なんでしょう?」「何だか俺も聞いてねえけど、お前のこったからきっと小言だよ、なんかしくじってんじゃねえか気のつかないうちに師匠のこと。俺がそばで口添えしてやるから、とにかくすぐ行って謝っちゃえ謝っちゃえ」「ハイ、わかりました」。
 さあそれからふたりで目白の脇へ行くと、中堅真打ちは「お前余計な事しゃべんな」と私を目で制しておいて「連れてきました師匠、いやぁこいつ見かけ落ち着いてるようで結構そそっかしいんで、何をしでかしたかわかりませんけどここはひとつ正月に免じて勘弁してやってください」先輩が謝ってくれてんで私も訳がわからぬままとりあえず頭を下げてると…。大師匠がにっこり笑って、こう言いました。
 「この間のお前の『二番煎じ』な、ありゃよく出来た。あん時は急いでたから細けえことは言えなかったけどいいか、あの噺の眼目は何かてぇとな。食べたり飲んだり仕草がうめぇとか、都々逸を達者にうなれるとか、そりゃ下手よりゃうまい方がいいんだがそれよりもな。とにかく冬の晩、寒い。寒いんだありゃ。そこを夜回りで冷えきって帰ってくる、番小屋で気の合ったもの同士で酒呑んで鍋つついてる。その楽しさな。それがお客様に伝わりゃ、あの噺は大成功だ。暮にお前がやったのは、そこんとこがよーく出てた。あれだけやれりゃ上出来だ。ご苦労、これからも頑張れ」。
 怒られるどころか、雲の上の人間国宝から直におほめの言葉を賜り、お年玉のほかにご祝儀までいただくという望外の喜び。そばで聞いてた中堅真打ちが、「そうでしょう師匠、、こいつはどっか見どころがあるんですよ」…。まるで『船徳』の前半みたいでした。さてこのそそっかしい中堅真打ちというのがいったい誰なのか、それは皆様のご想像にお任せします。先代小さん直系、落語ファンなら知らない人はいない実力派、現在協会の役付き…とヒントはこれくらいにしておきましょう。
 生身の人間ですから、ひとつ商売を続けるうちには山あり谷あり。今回のように体調不十分の時もあれば、芸に行き詰って悩むこともある。そんな時に、胸の奥からひっぱり出してきて「しっかりしろよ!」と自分を励ます魔法のアイテムの一つが、6代目小さんのあの言葉。これからも大事にしていきます。
 厳しい冬の後は、いよいよ『長屋の花見』の季節。皆様くれぐれもご自愛のうえ、あったかい鍋でも囲んで美酒を味わうなど、寒い時ならではのお楽しみご堪能下さい。

入船亭扇治
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by irifunetei_senji | 2013-02-28 00:00 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2013.1.5   

2013年 01月 31日
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 皆様、新年おめでとうございます。本年も変わらぬご贔屓、お願い申し上げます。
 暮れから諸事取り紛れ、更新すっかり怠けてしまいました。宿題が溜まってすいませんが、ぼちぼち借りは返していきますのでご容赦のほどを…
 3日から5日まで新しい船の仕事をしてまいりますので、帰りましたら写真もいろいろアップしたいつもりですが、まずは元日師匠前での1枚を。
 左から遊一・扇里・扇好・扇辰・おかみさん・扇遊・扇治、撮影は小辰。年頭、酒を控えて一門それぞれ芸の精進をとの誓いを新たにしているところ…のつもりなのですが、実はこの時点で既に皆へべれけ。やめろやめろといわれても、好きなものはやまりませんなおとっつぁん、ということで、まあ昨年よりは少しだけ控えようという気持ちでやっていこうと思っております。
 今年が皆様にとりまして実のある巳年となりますよう、ご祈念申し上げます。

入船亭扇治拝
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by irifunetei_senji | 2013-01-31 00:00 | 入船亭扇治通信

扇治写真館・12月   

2012年 12月 31日
 新しい写真を見ていただこうと思っているうちに、ずいぶん宿題がたまってしまいました。言い訳をするようですが、秋は旅が多いものですから撮ってもなかなか管理人さんにアップお願いする機会がなくて…。アイフォンでもっと気軽に添付して送るか、いよいよfacebookかなと思っております。とりあえず、アカウントだけでもとっておこうかな。
 次回から何枚か「~であった人」シリーズで見ていただく予定ですが、今回のところはまず拙宅の庭先でけなげに咲く花をみてやって下さい。
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☆ 「庭のツワブキ」
  現在私の住んでいるのは、中野区南台3丁目。すぐそばに頑張っている商店街があり、新宿には歩いて行けるとてもいい立地条件です。
  住まいは賃貸なのですが、ちょっと変わっているのが2世帯住宅の1階部分をお借りしているところ。2・3階に大家さんがいらっしゃる旭化成のへーベルハウスで、表からは私が3階一戸建てに住んでいるようにもみえるのがミソです。
  大家さんご夫妻もとてもいい方で、ご招待券さしあげたら寄席に来て下さったうえ、後日「とても楽しかった、ありがとう。これ少ないけど切符代ね」とご祝儀を下さいました。これで店賃とらないともっといいんだけど…なんてこと言ってると罰が当たりますね。
  ただ住み始める前は、子供がいるのに1階は不用心じゃないかと心配したり、南側3分の2が隣の家でふさがれており日の当たる時間が短いのも気をもんだのですが、なーに住みなれてほかの利点と天秤にかければどうという事はありません。むしろ1階でないと味わえない特典のひとつとして、この家にはけっこう広い庭がついているんです!借り物とはそばに緑があるのは気持ちのいいもので、前に住んでた方が丹精なさった植木もたくさんあり「今んとこ庭だけは師匠の家より広いよなあ」とささやかな満足感に浸りつつ、暇があると土いじりに興じております。
  そんな庭に毎年花を開かせる、石蕗。時期が過ぎると地面にはたくさんの種がこぼれており、来年もまた…との期待を抱かせてくれます。
  
石蕗の黄色に赤子たちどまり

お粗末でした。

入船亭扇治
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by irifunetei_senji | 2012-12-31 00:01 | 入船亭扇治通信

入船亭扇治通信 2012.11.29   

2012年 12月 31日
 今年もあとひと月を残すのみとなりました。ノロウィルス流行の話も聞こえてきましたが、皆様体調はいかがでしょうか。
 私の方は、11月22日の勉強会が終わりまずはホッと一息です。当日おつきあいくださったお客様、まことにありがとうございます。趣向の三題噺、白鳥師匠のお題は「お練り」
「神輿」「総選挙」。これをもとに御徒町~池袋間の山手線内・楽屋入りしてからの待ち時間あわせて40分で見事にまとめあげたのが新作『芸の花道』。同期の白鳥師匠と私が実名で登場する笑いあり涙あり、古谷三敏の「寄席芸人伝」テイストの名人もの、サゲもきれいに決まり袖で聞いていていやぁ面白くって勉強になりました。ブラッシュアップしてほかでもかけていくそうですから、どうこの噺が進化していくのか楽しみです。
 黒門亭でいただいた「猫」「スカイツリー」「野ざらし」から私は、『秘密基地の猫』という噺を作りました。少年時代、男の子なら必ず一つはあった自分だけの特別な遊び場所・秘密基地。そこを訪れた親子の会話…から始めてとりあえず形にはしましたからこれでご容赦下さいのレベル、どうも失礼いたしました。でも作りながらひとつためになったのは、いつもだとこの手の噺に出てくる子供は男の子に設定することが多いのですが、今回は奥さんに先立たれた父と小学5年の女の子でやってみました。そしたらイヤやりにくいやりにくい…。うちに娘がちゃんといるのに、年頃の少女が何を考えてどんなしゃべり方をするか、まるでわかってないわかろうとしてこなかったんだなと反省しきりです。
 若い女性をやらせたら抜群にうまい喬太郎師匠に代表されるように、新作の方に限らずいい芸の人は必ず自分だけのキャラクター性豊かな登場人物を何人も手持ちにしています。
私もそういったキャラを少しずつでも増やして、噺のなかで動いてもらえるよう勉強しなくては…。
 そんな目標を胸に、12月上席は末廣亭の昼の部のトリ、斎戒沐浴・乾坤一擲・打ち上げ楽しみの心構えで臨みます。皆様方のご来場、お待ち申し上げております。

入船亭扇治拝
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by irifunetei_senji | 2012-12-31 00:00 | 入船亭扇治通信