入船亭扇治通信(第68回) |
2010年 04月 30日 |
それにしても、久々に冬らしい冬でした。ほとんど3月いっぱい、我が家は外壁塗装で表をすっぽりと覆われ、日差しがまったく無かったので余計そう感じます。
前のマンションでも体験しましたが、あの塗りかえというのも大変ですね。まず足場を組むのに1日がかり、家全体にシートをかけると水で高圧洗浄。この日はいい天気だったのに窓の外は嵐のようにしぶきがザーザー、不思議な感覚でした。それから壁の継ぎ目にシリコンを注入。乾くのを待って下塗り、乾かして吹き付け、さらに乾燥させてのローラーで仕上げ……。水洗い以降は天気の悪い日が続いて、高校野球と同じく中止と順延に気を揉みました。
この原稿を書いている現在、ようやく足場を解体しているところ。職人さんたちが手際よく働いています。ご苦労様と表へ出て、きれいになった我が家を眺めるのは、いい心持ちのものです。噺もそう、おぼえっ放しではなくたまには蔵出しやメンテナンスが必要だなとは思いました。新しいネタとともに、今までの噺に磨きをかけていく作業も怠らないようにします。春からもよろしくお願い申し上げます。
扇治
▲ by irifunetei_senji | 2010-04-30 00:00 | 入船亭扇治通信